ヤバイよー。 最近「体験記」が全然書けなくなってるもの・・・・。 絶対的に時間が無いということもあるんだろうけど、それと同時に創作意欲に欠けている感じがする(苦笑) Jの場合、元々波のある性格なんだけど、このようにHPを通して自分の軌跡を残していくと、分かり易いよねー。 頑張っている時、落ち込んでた時、元気な時、そうでない時などなど。 まあ、それ自体が自分にとっては宝物になっているのかも知れないけど。 ついこの前も「独り言」をランダムに読み返したんだけど、かなり言いたい放題で勝手だよねー。 今更だけど、それでこそJのJによるJs−pageなのです(笑)
もう随分昔のことに思えてくるが・・・・ AOZ予選直前合宿の前日、仕事の関係で行った山口でオーシャンズの練習に参加させてもらいました。しかし、最後のゲームではボロボロでみんなに心配されたことが鮮明に思い出されます。 前日までの練習では絶好調だったので、辛いものがあったよ。 マネさんにも「Jさん不調でしたねー」とか言われてしまった(苦笑) その後、合宿でも全体的には悪くなかったんだけど、イマイチ乗り切れない状態のままオージーへ出発。
久しぶりの国際大会は出発前からワクワクしたよ。 事前合宿にしてもそうだし、荷物詰めにしてもそうだし、空港での待ち時間なんかもソワソワしたかな。 でもチーム(団体)での移動は何につけても時間が掛かる! Jの場合、普段は一人旅が多いので海外旅行も手軽なイメージがあるんだけど、チームで動く時は待ち時間が多いので少し辛いよね。
シドニー空港からバスで揺られること約1時間半、シェルハーバーという街に到着しました。 ここは素晴らしい景色が広がるリゾート地っぽいところでした。 この辺を一言で表現するとすれば、「オーストラリアの片田舎」かな(笑) 広い土地にゆったりと家や施設が建っており、とにかくゆとりの感じられる街。これはアメリカでもオーストラリアでも共通しているし、いつもJが日本と比較して羨ましく思うところです。 ホテルはアメリカで言う一般的な“モーテル”でしたが、風呂(浴槽)がなかったのは×。 せっかく日本からバブを持っていったのに使うことができませんでした。 また、ここのホテルは建物から前の道路にかけて、結構急な坂道があったり周囲にはコンビニすら無かったんで、常に缶詰状態でバスケに集中できる環境でした。 何だか嬉しいやら悲しいやら・・・(苦笑)
ホテルの前で全員集合!
会場となったのは、ホテルからバスで15分くらいのところにある、シェルハーバースタジアム。 これまた田舎の中のいなかって感じで、周囲を牧場で囲まれた何も無いところでした。 建物事態は新しい感じの体育館でしたが、日本の国際大会会場とは決定的に違う部分が一つ。 それは会場が普通の体育館であると言うことです。 通常日本だとか客席が2階にあって、コートとは区切られた“アリーナ“を使うのですが、アメリカやオーストラリアでは大抵普通の体育館に階段式の観客席がついているだけです。 まあ、数千人の観客が入ることはないから、それで充分なんだろうけど国際大会にしては少し寂しいよね、 しかも、食事する場所が同じ体育館のメインコート脇(3面あるコートの1面を潰して)に設置されたブースなので、試合中にいい匂いが漂ったりするのです(笑)
これがシェルハーバースタジアムの外観です
さて、前置きが長くなったけど本題の試合です。 全日本のスタートは全体を通して4.5(藤本)、4(大島)、3(三宅or是友)、1.5(藤井)、1(京谷or杉浦)でした。 このシステムは得点力があったしDFも安定していたので、多分みんなが納得した布陣だったと思う。 また、それ以外の選手が出て行っても各々が自分の味を出してたんじゃないかな。 ただ、正直言ってオージー以外のチームとは実力差があって、大差での勝利も多かったから逆に気合抜けしてしまった部分もあった。 でもそんな時キャップテンの大島を中心に、選手同士が自主的に話し合って反省したり、意識して盛り上げていけたことは良かったし、チームとしては非常に成長しているのではないかなー。 本当にみんなイイ仕事をしていた。 ただし、Jを除いては・・・・。
なんだろうなー? コートに出て行ってもイマイチ吹っ切れない何かがあったの。 試合中は特に緊張している訳でもなかったし、調子が悪かった訳でもなかったんだけど、自分の中で納得いかない状態が続きました。 それはチームやコーチに対してのものではなく、自分自身に対しての何か。 そして、コーチからは常に「もっと積極的に行けよ!」って言われる始末でした。 今思い返せばチームの中での役割とか、自分の居場所みたいな部分が明確に分かってなかったんだろうね。 また、それをクリアにできないままコートに立っていたのだと思。 本当に些細なことなんだけど、波に乗り切れない時ってあるんだよ。 そして、結果だけを見れば意外とシュート確立も高いし、プレイタイムが短い割には結果が残っているけど、この時点ではまだまだ合格点には程遠かった。 「独り言」でも書いたように、結果自体はプラス材料としては捕らえているけど、特に大会前半は“らしさ”が出せていなかったのが課題かな。 ただし、オージー戦で掴んだものがあるのです!
“らしくない”状態でプレーしていたJ。なんだか冴えない表情してるよね?
<オーストラリア戦>
試合前にサックス選手に対して「今回は俺達が勝つよ!」って言ったら、彼はニヤッとして握手を求めてきました。 何だかこの時点でJは大興奮状態でした。 やっぱり今までの4試合とは違う何かを感じていたのです。 スタートはいつもの組み合わせだったのでJはベンチでしたが、この試合に限っては最初からベンチで吼えまくりました!(笑) オージーはサックスを中心に、アグレッシブなプレーを展開してきたので、今までの4カ国とは全く違う雰囲気だったし、コートの選手もかなり厳しい表情でプレーしてた。 序盤はその雰囲気に呑まれた形で、オージーがどんどん得点を重ねていく展開となりました。確か2Q途中で20点以上離れてしまったようい記憶しています。 そこで、コーチから声が掛かってコートに。 この時のシステムは4(大島)・3(三宅)・3(是友)・3(神保)・1(京谷)。 DFは左サイドに神保・三宅が入り、逆サイドに大島・京谷。そしてトップに是友です。 交代直後はOFがイイ形で得点できず苦戦を強いられたのですが、DFはかなり機能してオージーの得点が止まりました。 Jも大声を張り上げて必死にDFしたし、トロイやブラッドが苦戦しているのを見て、さらにヒートアップしてアグレッシブなプレーになりました。しかも、DFが安定してくるとOFも良い形で得点が取れるようになる。 中でも三宅の得点はどれも素晴らしかったな。 彼は一緒にコートでプレーしていて安心して頼れるタイプの選手だね。
結果的には12点差で敗退して準優勝でフィニッシュしたんだけど、ベストメンバーで応戦してきたオージーを相手に、接戦を演じることができたことは自信になったよ。確か2000年のシドニーパラでは、予選の初戦でオージーと対戦したんだけど、前半2点差で折り返したにも関わらず、後半に離されてダブルスコア近い点差で敗退した苦い想い出があるから、 今の実力差が縮まっていることは確信しているよ。 今年のパラは絶対にチャンスだと思うな。 過去最高の順位を掴むことも夢では無いと思う。 今回の予選については、あえてオージー戦以外のゲームについてコメントしないけど、このオージー戦で吼えまくって、闘争心むき出しの“鬼”になれたことが、自信を取り戻すきっかけになったように思う。 そして、吹っ切れたかな。 今はようやく長く暗かったトンネルを抜け出せたような気がする。 オージー戦で取り戻した闘争心は大きな収穫だったと思う。
試合終了後に撮った全員写真
そうそう、まだ全日本の代表選手については発表されてないんだけど・・・・・・、絶対にアテネに行くよ。 今度こそ燃え尽きるためにアテネを目指して精進するよ。
<余談>
アトランタパラの時、全日本のメンバーには同級生5人組が存在しました。大島・三宅(ワールドBC)、是友・黒木(明和BBC)、神保(当時千葉ホークス)です。 しかそ、残念ながら黒木選手は一時期引退を表明。 現在は復帰しているものの全日本からは外れているのですが、その代わり?に“マッチ”こと齋藤トレーナーを入れた5人組が同級生という現全日本。そして、現在全員がサザン(33歳)なのです。いつも気付くとサザン組が同じテーブルで食事をしたりしてるんだよね(笑) 結構みんな仲がいいですよ。
最終日のパーティーで撮ったサザンの5人組み。全員で年齢の“33“をアピールしてます!