さーて、今回も少しバスケやスポーツの話題から離れ、「普段の生活で感じるアメリカ」を書いてみたいと思います。得に今回は、その中でも神保が感じる“変だなー”という部分を中心に書きまくってみようと思います。
まずはトイレの話題です。日本では“車椅子用トイレ”として別に用意してあるけど、まだまだ十分な数だとは言えません。だから日本だと未だにトイレが無くて困ることは多々あるのです。しかし、アメリカは基本的に一緒です。例えば、ガソリンスタンドや食堂のトイレはたいてい一つしかないけど、その一つがおおきくて車椅子で入れるようになっているのです。これは俺たち車椅子利用者にとっては、非常に助かることです。日本では携帯用トイレ(ビニール袋)と、お漏らしした時用の着替えが手放せなかった神保も、アメリカでは人並みのトイレ生活?が、送れていることは非常に大きな喜びの一つなのです。
一番奥が車椅子対応で広くなっています。
しかーし、それだけでは変な話にはならないのです。本題はこれから。通常男子は“大便“と”小便“で使う便器が違うのでが、アメ人はよほど自分の”モノ“に自信がないのか?小便器がたくさん空いているにも関わらず、個室に入って小用を済ます人が非常に多いのです。しかも、男は立ったままで用を足しますが、丁寧に便座を上げる人も少ないので、どういうことになるかは想像がつくかと思います。使用後はビチャビチャ・・。ということで、神保はいつもトイレに入ると、まず紙タオルを引き出して水に濡らして個室に入り、便座周りをお掃除してから使用するのです。この件で、ある日トイレの盗撮をして、チームのみんなに画像を見せながら質問をぶつけてみたところ、みんな「きっと”モノ“が小さいから見られたくないんだよ!(笑)」と、予想通りの答えが返ってきました。ところで、アメリカのトイレって、どこでもペーパータオルが付いているのです。 これに慣れるとハンカチいらずで便利なのですが、日本に帰った時に少々不便を感じます。が、紙の無駄使いになるので本当は無い方がいいかもしれないです。
激写!個室で立ちションをする人です。
※つま先の方向を見ると、立っていることが分かりますよね?
次は小銭を拾わないアメリカ人の話です。例えばスーパーのレジやフードコートなどで、支払いを済ませたあとに、お釣りなどの小銭を落としたとします。すると、日本人は例え1円でも落とせばたいていの人は拾いますよね?“1円を笑うものは1円に泣く”ということわざもあるくらいだし。しかし、米人の多くは気づいても拾わないのです。神保はこの2年で少なくても7回くらい目撃したのですが、拾った人は一人しかいませんでした。しかも、他の誰かが拾うのでは?と思い、しばらく床に落ちた小銭を観察していたのですが、とうとう一度も拾う人を見たことが無いのです。その理由は未だに解明されていません。きっとアメリカ人は太っている人が多いので、しゃがむのが面倒くさいのかも知れません。または、落ちたお金を拾うのはセコイと思うのかも知れません。日本には無い不思議な光景です。
使い捨ての国アメリカの悲劇。実はアメリカに来て一番驚いたことが、この使い捨て社会です。正直言ってこの国の使い捨ては異常です。上で書いたトイレのペーパータオルもそうですが、キッチン用ペーパータオルの消費も半端じゃない! 日本のように布巾を洗って何度も使う人なんて皆無に等しいですから。それに買いもの用の紙袋やファーストフードの紙 or プラスティック食器なんて、何でもかんでも使うし、食べ終わるとそのままゴミ箱行きです。それだけなら日本でもあることですが、彼らの生活は家でも紙食器だけという人が少なくないのです。ある米人の友達宅では、普通の食器と使い捨ての食器を併用しており、毎日数十枚の紙食器を捨てています。理由は「食器洗いが面倒なのと、使い捨て食器が安いから」だそうです。例えば200枚入りの使い捨て食器(紙や発砲スチロール製など)で3ドル程度なのです。彼らの言い分は分かります。「皿洗いで毎日10分費やせば一ケ月で4時間になる。もし4時間働けば最低でも20ドルにはなる。皿は洗うより使い捨てた方が楽でお金を節約できる」というのです。考え方は理解しますが、この国にリサイクルとか環境問題なんて言葉は存在するのでしょうか?この国はとにかく物を消費し続けて、成り立っている国と言うのが実感です。合理的といえば合理的だけど、とにかく無駄が多い社会です。しかも、州によって多少の法律は違いますが、アラバマは電池もカンもビンも全て同じゴミ袋で捨てることができてしまうのです。そのせいか?川の水はどこも茶色く濁っていて、汚いし臭いです。
さーーて、次は日曜日にお酒が買えない話です。これは州によって法律などが違うので、一概には言えないのですが確かジョージア州は日曜日にお酒類が買えない州だったと思います。ここアラバマは、州の法律では特に定められていないのですが、カウンティー(ある地域・郡)によって決まりがあり、買える所と買えない所が存在します。前に住んでいたバーミンガムは買えたんだけど、今住んでいるモントゴメリは買うことができません。店に商品は普通に並んでいるのですが、もしレジに持って行っても説明をされて引き上げられてしまいます。お願いすれば売ってもらえるかと思いきや、法律や決まりに対しては厳しい国で、絶対に売ってもらえないのです。では、何故売ってもらえないかというと、禁酒法やキリスト教徒の教えに対する名残りなどのようです。しかし、レストランなどで高いお金を払えば飲めるという逃げ道もあり、そこら辺がフェアーじゃないと思う部分です。
次はちょっと良いことを書いておきましょう。ボランティアの国を象徴するアメリカの話です。例えば買い物などで、荷物を抱えて歩いていると「大丈夫?車まで運んであげようか?」と、声をかけてくれる人などはとても普通です。もちろんお願いすれば快く手伝ってくれるし、断ればすぐにその場を去っていくので、とても自然だし親切の押し売りも無いのです。また、デパートに入る時の大きなガラスのドアなど、日本では目の前に人が歩いていても、開けて待ってくれる人は少ないのですが、アメリカでは自分で開けることの方が少ないと思います。必ず見ている人や近くの人が開けて待っていてくれるのです。 アメリカ人ってこの辺は、とても自然でスマートな印象を受けます。
最後にドカーンと書いてしまいましょう! 神保が2年間アメリカで生活をしていて感じた、本心で思う“アメリカ人”に対するイメージです。アメリカ人は普段周囲に対してとても親切で笑顔を絶やさず、一見素晴らしいと思うのですよ。が、心の中では自分さえ良ければそれで良いと思っている人が非常に多いし、日本人に対してはどこまで行っても最後は“ジャップ“なのですよ。ニコって笑って話しているからと言って、全てが本心ではないし信じてはいけないということも学びました。もちろんそんなのは日本でも同じかもしれません。でもアメリカではそれを強く感じるんです! ただ、アメリカを良く知る友人は「南部は保守的で差別感覚が強いし、特にアラバマはひどいから、この州を基本に考えない方が良いよ」と言っていました。確かに一部だけを見て判断するのは危険かもしれません。もちろんとても素晴らしい人達もたくさんいるし、一概に「アメリカ」と、ひとまとめにしてはいけないのかも知れないなーー。まあここで書いている事は、あくまでも神保の私的な考えであるということを書き添えたいと思います。出来ればみなさんも実際アメリカで暮らして、自分自身で感じて欲しいなーと思うわけです。