8月末にジョージア州ウォームスプリングスで開催された車いすバスケの国際大会”ルーズベルトカップ”の模様をお伝えします。
今回の大会は私が住むアラバマから車で約2時間と、近い所で開催されたため、私はマイカーでの参加でした。
まずアトランタ空港で日本から来るほかの選手を出迎え、合流してピーチツリー市で3日間の調整合宿に入り、その後大会開催地へと移動しました。
この大会は毎年8月に開催されていて、主催側が招待する国々が参加して行われる、単発的な交流戦という位置付けです。しかし今回は多少違った意味を持つ大会となりました。参加8か国の全てがシドニーパラリンピックの出場権を得ている点です。しかも世界ランキングのトップから8か国が招かれているとなれば、これはまさしくシドニーの前哨戦といった思惑が漂っていました。
大会は総当りのリーグ戦を行って上位4チームのみ順位決定戦が行われる方式です。日本は2勝5敗で6位という結果に終わったのですが、現時点で世界ランク2位のオランダやイギリスといったヨーロッパの強豪に最後の1分までもつれる接戦を演じ、世界でも上位を狙えるところまで力を付けていることは日本はもとより、各国の選手や役員も認めていました。また、今回は今まで無敵を誇っていたアメリカがカナダに敗れ準優勝に終わるなど世界のレベルが均衡していることもはっきりしました。これによって本戦の行方はまったくつかめない状況になりましたが、私は逆に日本にも大いにチャンスがあると思います。
この大会期間中にアトランタ近郊に住む日本人会の人たちが、空港での送迎や日本食の差し入れ、歓迎パーティー、連日大勢での応援など、同郷というだけで本当に厚い歓迎を受けました。そして選手は万全で試合に臨むことが出来ました。
このような交流が持てることは素晴らしいことだと感謝しております。私達を支えて下さるこれら多くの方々に、ぜひ本戦の結果を持ってお応えしたいと決意しています。
※次回は本戦直前の模様をお伝えします。
2000年09月01日
Fシドニーの前哨戦「ルーズベルトカップ」(2000年9月掲載)
posted by J's Page at 00:00| 神保康弘の夢チャレンジ