早いもので今月末をもってダスキンの研修生という立場が終わります。当初掲げていた目的や研修内容を思い出すと、若干脱線した部分や、やり残してしまったこともあるように思いますが、実際に米国へ来て経験した数々の体験は、新しい発見と感動の連続でした。最初のステップとしては多くの収穫が得られた素晴らしい研修となったことを確信しております。
さて、研修生活最後を飾る今回は、ジュニアのバスケットボール大会をお伝えします。先月、我が財団を会場にして13歳以下の大会がありました。彼らにとって実質シーズン最後となるこの大会の前日、大きなストームがあり、停電や家屋崩壊、飛行機キャンセルなどの大きなダメージを受けるハプニングがありました。
一時は開催中止の声も上がりましたが、子供たちの強い要望もあり、暗い体育館の中で、手作りの得点板を使って開催されました。しかし、その場で最善を尽くして大会を運営するスタッフや必死にボールを追いかけてコートを走り回る子供たちの姿に、本来あるべきスポーツの姿を見たように思います。
また、彼らのユニホームのほとんどがTシャツ、車いすは普段用でした。理由はすぐに身体が大きくなってサイズが合わなくなるために、お金を掛けられないからだそうです。また、飛行機で遠征するような遠方からのチームも、バスで来ていることには驚きました。これはチーム予算の問題なのですが、米国では子供の世界でも実力によって待遇が違い、上に行けば行くほど良い環境が与えられている結果です。
最終日には電気も復旧し、明るい体育館の中で熱戦が繰り広げられました。我がレイクショアシャークスは初めて決勝戦にコマを進め、強敵テネシーのチームと対戦。1点を争う好ゲームに会場も非常に盛り上がり、結局26対25でシャークスが初優勝を地元で飾りました。
この大会で優秀選手に輝いたポールは、私が譲ったお古の競技用車いすを使い、大会前の練習でも個人的にシュートを指導してきた選手です。彼の活躍を観ながら仕事も忘れて大声で声援を送っていました。
いつか彼らが世界の舞台へ飛び立ってくれることを祈りつつ、さて次は日本のジュニア育成と車いすスポーツの普及活動だ!
2001年03月01日
L3月で研修終了(2001年3月)ジュニア育成など新たな目標を胸に
posted by J's Page at 00:00| 神保康弘の夢チャレンジ